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ZOZOかユニクロか

2018.8.6 ユニクロが笑う ZOZO・前沢氏の死角(日経電子版) より

今日から日経電子版で連載がはじまったスタートトゥデイの前沢社長に関する連載。 前沢社長とファーストリテイリングの柳井社長を対比させて前沢さんがファーストリテイリングに挑む様子を書いている。

ZOZOスーツを無料配布して、7月にはスーツも自社ブランドの販売を始めたスタートトゥデイの前沢社長、このホットな時期にとてもいい連載だと思います。

第一回目を読みましたが、柳井社長に関する以下の文章を引用します

「おもちゃですよ。あんなのを買っていちいち測るのは面倒くさい。店舗で店員に測ってもらった方が早い」。顧客のデータを取るのはいいが「実際に作った商品が身体に合うかどうかは人によって違う」とも話す。

7月にゾゾがビジネススーツを発表した直後にも「ゾゾスーツはちょっと漫画だと思う」と笑った。前沢については「彼はショーマンですから。そういうショーをやったのではと思います」と辛辣だ。

柳井社長はZOZOスーツの自動採寸に対して

面倒くさい

と言っていますが店舗に行って測ってもらうより楽だし、さらに結果も精確なんじゃないかと思う。
ZOZOスーツをおもちゃと言う割には理にかなう反論もないし、ちっさな相手(スタートトゥデイ)に対して寛容でない態度をとること自体が危機感の表れなんじゃないかと思う。

さらに、記事の中でZOZOスーツの採寸に対するネガティブな意見が続く

たしかに、ユーザーからこんな声もある。7月30日にデニムのパンツを注文し、2日後に届いたという会社員の谷川悠香(23)。「想像以上にサイズがぴったりだったのは嬉しい。ただ色のつき具合やつなぎ目の位置のせいで脚が太く見えがち。デザインは残念だった」と話す。店頭でなら店員がアドバイスしてくれたかもしれないが、採寸スーツではそうはいかない。

この不満は自動採寸に対する不満ではなくて、ネット販売に対する不満であってZOZOスーツに対する本質的な不満じゃない。日経の記者もZOZOスーツの不満を探してたけど中々なくて、しょうがなくこの微妙な不満を取り上げたんじゃなかろうか。

僕もスーツをZOZOのスーツを注文したが、それが届く頃には世間の次の評価も出てくるだろう。
とりあえず、今のところは日経の題名とは裏腹にユニクロの終わりの始まりなんじゃないかと感じる記事でした。