日本経済新聞ブログ

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機能改善がいいとは限らない

2018.8.28 安斎隆(27)社名変更 ATMのトラブル多発 機能向上を終えセブン銀行に より
今月の日本経済新聞の「私の履歴書」は元日銀でセブン銀行の社長だった安斎隆さんが書いている。
今日は全国のコンビニに設置したATMの障害や現金切れに対処する話をしていました。
安斎さんとしては利用者が困らないように、ATMの操作スピードを速くしたり現金がきれないようにしなきゃ、と頑張っていたようです。
でも、アメリカなどのATMを見ると現金が切れるのは当たり前で「ちゃんと出ればラッキー」って感じです誰もATMの現金がきれてても怒りません。
じゃぁ安斎さんがATMの機能改善に取組むべきではなかったのかというと勿論そうではなくて、セブン銀行の社長である限りATMの機能改善は至上命題でしょう。
ではどうすればよかったのか、安斎さんはキャッシュレス化の事業に取組むべきだったのです。セブン銀行の社長なんかにならずに。
ATMが使いものにならないアメリカはクレジットカード社会になって、誰も現金に頼らなくなっちゃいました。
日本は安斎さんが頑張ったこともあり、現金の供給網が整備されて現在先進国でもキャッシュレス化に遅れをとっています。
安斎さんはすごい人だと思うけど、日本全体の人材配置をもっと考えないといけない、これは転職市場の問題ともかかわかっている根深い問題だと感じました。